博多の観光スポット
福岡県博多の名物である観光スポットといえば、190軒以上も軒を連ねる「屋台」が挙げられます。特に屋台の集中している地区は歓楽街である中洲・川端地区、大手の企業やオフィスの立ち並ぶ天神地区、長浜地区という3箇所です。屋台の種類も焼き鳥、てんぷら、おでん、鉄板焼きや中華、フレンチ、イタリアンなど様々です。
屋台といって、王道であるラーメンを忘れてはなりません。もちろん、博多といえば博多ラーメンの定番となっている豚骨ラーメンの屋台です。近年は博多ラーメン、屋台のブームによってテレビや雑誌でも取り上げられていますが、現代の屋台が生み出している人気の秘密は、1950年代から培われてきた歴史にあるのです。
1955年、博多区大浜にあった魚市場が中央区長浜に移転しました。当時、魚市場の周辺には屋台があり、屋台は魚市場で働く人々に食事を提供するためのものでもありました。そのため、魚市場の移転とともに、屋台も大浜から長浜に移動したという経緯があります。
ラーメン屋台の始まりは長浜ラーメン
今はラーメンで有名な屋台ですが、当初はうどんを販売していました。1955年頃になってから屋台でラーメンの提供されることが主流となり、「ラーメン屋台」の始まりとなっていきます。
屋台の原点である長浜のラーメンは「博多長浜ラーメン」ともいわれています。博多ラーメンと長浜ラーメンとは、実際には別物という主張もありますが、近年の人気に伴い、両者の境目はそれほどないともいわれています。
博多ラーメンといえば知らずと細麺、替え玉という方程式が成り立ちますが、その理由はラーメン屋台の始まりである長浜ラーメンにあるのです。魚市場で働く労働者に少しでも早く食事を提供することができるようにと考案されたものが、博多ラーメン特徴のひとつである細麺です。麺が早く茹で上がるように、徐々に麺が細くなっていったのです。
屋台のランキングを参考に
また、替え玉は安い料金で多くの量を食べてもらおうと生まれたシステムです。このようにラーメン屋台が生まれたきっかけには、労働者に対しての愛情を伺うことができます。その愛情こそが、現在の屋台の人気を支えているのです。
現在は観光スポットなどにもなっているラーメン屋台ですが、多くあるラーメン店の中でどこを訪れると良いか迷うこともあるでしょう。そんなときは博多ラーメン屋台のランキングなどを参考にすることができます。
屋台から始まった『一風堂』や『一蘭』、『一竜』などは、屋台ランキングの上位を占めています。さらには最近の博多ラーメン、屋台ブームによって様々なメディアに取り上げられ、東京や海外へも進出しています。博多の豚骨ラーメンが各地へ広がりを見せているのです。
魚市場で働く労働者のために考案された屋台ラーメンが、半世紀をかけて全国的、世界的になった背景には食べる喜び、食べてもらう喜び、人々と触れ合う喜びなどが歴史を超えて育まれていることもあるでしょう。
